例年なら、たこ焼きキャンプがおこなわれていた、この時期。
新型コロナウイルスの影響で、全国ほとんどの保養キャンプが、今年は被災地の子どもたちに来てもらうことができず、キャンプの実施を見合わせています。
せめて、たこ焼きキャンプとして何かできないだろうか?
コロナ状況下で普及した、リモート会議システムを使ってみてはどうだろう?
まずはスタッフで話し合い…といっても実際に会うことは難しいので、ZOOMを使って何度かのミーティングをおこないました。
まずは手始めに、「たこキャン家庭訪問」として、福島にいる数家族とスタッフが、ZOOMで交流。おうちにある自慢のものを見せてもらったり、おしゃべりしたり…。
子どもたちはyoutubeやゲームなどで慣れているせいか、リモート交流にすぐになじんで、とても楽しんでくれました。
その体験をもとに、さまざまな話し合いや打ち合わせののち、8月10日に「おうちdeたこキャン」を実施することになりました。
本物のキャンプはできないけれど、たった一日だけのリモート交流だけど、せめて今年も《たこキャンの気分》だけでも味わってほしい。
そして、ずっとつながり続けていることを、お互いに少しでも感じることができれば。
そんな気持ちで準備を進めました。
実際にZOOMで参加する親子だけでなく、これまで参加した親子やボランティアさんなどにも見てもらうため、なんとyoutubeの限定公開で同時配信するという、たこキャン史上初の高度なミッション!
特にマスターは、いろいろ調べて機材をそろえて、奮闘しました!
もはや、ユーチューバーになれるのでは?
さて、8月10日当日。
須磨の宿舎に、スタッフが集まってきました。
実際に会うのは、みんなほんとうにひさしぶりです。
感染対策のため、玄関は使わず、庭から出入りします。
消毒なども徹底し、気をつけながらの実施となりました。
まずは、午前中のリハーサル。
なにせ、こちらのカメラ3台と、福島のご家庭6軒、さらに兵庫県内に散らばる学生ボランティアさん10人以上をZOOMでつなぎ、さらにそれをyoutubeで生中継(同時配信)するのですから、メカに不慣れなスタッフにとっては大ごとです。
おや? うまくいかないぞ? どうしたらいいんだろう?
と焦る場面もありましたが、何とかなるだろう!
今回、「おうちdeたこキャン」のテーマソングを作詞・作曲してくれた工場長。
思いがけないほど(爆)心にしみる名曲の誕生です!
最後の自主アンコール(?)「リンダリンダ」のリハーサルも、ざっくりと。
いよいよ本番開始!
子ども担当の人気ボランティアさん、まっさんも仕事帰りに駆けつけてくれました!
約1時間の構成内容は、こんな感じでした。
集まったスタッフからのあいさつから始まり、これまで参加してくれたボランティアさんからの動画メッセージや、今の須磨寺近辺の様子の動画紹介、そして今回参加してくれた福島の6家族とZOOMやLINEビデオ通話でつないで近況報告、兵庫県立大のボランティアサークルbridgeのみなさんとのZOOM交流など、盛りだくさんです!
みーこさんの進行で、福島にいる子どもたちと、bridgeの学生さんもまじえてゲーム。
盛り上がりました!
最後は工場長の作ったテーマソングをスタッフみんなで歌い、自主アンコールの「リンダリンダ」で終了!
福島のおうちから、子どもたちも手拍子してくれました。
どうなるかと思ったyoutubeでの配信もうまくいき、楽しく1時間あまりを終えることができました。
ご協力くださったボランティアのみなさん、兵庫県立大bridgeのみなさん、そして視聴してくださったみなさん、ありがとうございました!
まだまだ新型コロナウイルス感染の収束は見えませんが、きっと元気で再会できることを信じて、これからも私たちができることを模索していきたいと思います。
みなさん、またお会いしましょう!!