【藤ノ木山から、星の子館へ】たくさんあそんだ学生ボランティアさんとも、今日でお別れ。
最後までほんとに楽しく過ごせてよかったね!

見送る子どもたちに、いっぱい手を振ってくれました。

また来てね~!
また会おうね~!

藤ノ木山でお別れする会計担当の敬子さんに、夏まつりで集めた募金を子ども代表が手渡しました。
みんな、ほんとうにありがとうね!!
代表の子は、ちゃんとあいさつを考えてきていましたよ。

最後に、藤ノ木山野外活動センターでの記念撮影。
職員のみなさん、ほんとうにお世話になりました。

ここで、食事担当のとよみさんともお別れ。
さびしいね。
女の子の何人かは、早くも涙、涙でした。
【星の子館をみんなで楽しむ。】
昨年はリニューアルのため休館していた「星の子館」。
一昨年利用したときに子どもたちの評判がよかったため、新装オープンした今年、最後の一泊をここでお世話になることにしました。
安藤忠雄設計の、かっこいい建物です。
てっぺんにあるのが、天体望遠鏡。

さっそく、昼間の天体観測に参加しました。
大きな望遠鏡に、ちょっとどきどき。

見えた見えた!
小さいけど輝きを放つ星が、はっきり見えたそうです。

図書室や、卓球などができる部屋もあります。
みんな、思い思いに楽しみました。

すぐ近くにある、姫路科学館。
「新・錯覚美術館」という特別展をやっていました。
人間万華鏡~♪

科学館では、「星の旅」というプラネタリウムのプログラムも楽しみました。
睡眠時間になってた子もいたみたいだけど、宇宙で眠る感じもまた、素敵かも…
子どもたちがねばったのは、科学館のミュージアムショップ。
魅力的なものがいろいろあったようです。
多彩な石とか、恐竜の模型とか…

でも、ダントツに人気だったのは、これですよこれ!
エイリアンスライム!

一昨年もなぜかたこキャンの子に大人気だった、この商品。
緑色のエイリアンが、白いスライムの中に沈んでるだけなんですが…
むしょうに子どもたちの(いえ、大人もです!)心をかきたてる何かが。
とりつかれる子、続出! たこキャンが買い占めか!? というほどの人気。

さて、子どもたちをやさしく見守り、羽釜ごはん担当大臣でもあった、えいじくん。
この日でお別れです。
「えいじ大好き~」
来年、また子どもたちに会いに来てね!

別れあれば、再会あり。
この夜、昨年まで学生ボランティアだった、みずほちゃんが!
なんとスーツ姿で訪ねてきてくれました。ありがとう~

で、やっぱり、おんぶなの!
もうほんとに、これだけ甘えきれるってしあわせ。
【最後の夜。出発の朝。】さて、夜も少し更けてきて…
いよいよ、たこキャン最後の夜、子どもの振り返り会がはじまります。
浴衣姿がかわいい♪

最初に、初日からの11日間を、たくさんの写真を見ながら振り返ってもらいました。
みんな、どっと笑ったり、いろんなこと思い出しておしゃべりしたり…
写真を撮ってきた側からは、とてもしあわせな時間でした。
そのあと電気を暗くして、気持ちをととのえて。
ひとりずつ、キャンプで感じたことを話してもらいます。

今年が参加の最後かもしれない、と思っている6年生が多かったせいか、途中で言葉につまり、涙をこらえながら話す子も。
楽しかったこと。おでかけ。夏まつり。みんなであそんだこと。海に行ったこと。
ちょっぴり不満だったこと、言っておきたいことがある子も、ちゃんと言葉にすることができていました。
いいことだけじゃなく、伝えたいことが言葉にできるのが、とても大事です。
何年もたこキャンに参加してきた子にとっては、キャンプの終わりは、大事なひとつの世界が終わってしまうような、なんともいえない気持なのかもしれません。
はじめて参加の子にとっても、時間をかけてなじんだ《今年のたこキャン》は、もう二度と同じものは経験できない場。
みんなにとってそれぞれに、終わりは切なく迫ってきます。
電気をつけても、じっと抱き合う姿がいくつもありました。

翌朝。
ちょっぴり寝不足?の子どもたちが、それでもいい笑顔で集まりました。
最後の記念撮影。
みんなで元気に「たこ焼きキャンプ!」

「姫路に来たのに、お城が見られなかったのが残念」
という声が、何人かの子から、前夜の振り返りで出ていました。
(ごめんね~。今年はスケジュール的に無理だったんです…)
すると!
星の子館の職員さんに相談してみたら、帰りのマイクロバスで特別に姫路城のそばを通ってくれることになりました!
さて、そのバスの中では、なんだか《お別れハイ》状態?
マスター、顔疲れてますけど…(汗)

さて、約束通り運転手さんが、姫路城の正面にバスをつけてくれました!
「おおお~」と盛り上がって撮影する子どもたち。

おかげさまで、福島に帰る前に、子どもたちはお城を見ることができました!
星の子館の職員のみなさん、ほんとうにありがとうございました。

姫路駅に到着。
みんな運転手さんにお礼を言って降りて、さてここでしばらく時間があるため、最後のおみやげ買いに行く子あり。
満足いくもの、買えたみたいだね?

「これかわいい♪買おう~」
って言ってるきみがかわいいです。

改札に入る前に、みーこさんが頭を悩ませて作った、オリジナルチケットを手渡し。
誰がどこに座ることになるのか~!?

ホームに着いて、別れが迫ると、なんとも離れがたくなる。
さえこさんも、ちょっと涙目。

新幹線が来ました。
さあ、みんな乗って乗って!

急にあわただしくなる中で、残るスタッフに、
「え?あれ?ここでお別れ?」
って目をまんまるにする子も。
みんなが福島まで同行すると思ってたんだね~(涙)
どうか気をつけて!

みんな車中の人になり。
窓に伸ばされた手が切ない。

無事に帰るんだよ~
ありがとうね。
また会おうね。

新幹線に落ち着いた子どもたちは、すっきり帰宅モード?
いやいや、まだまだ楽しみたい!

もはや電池切れ、熟睡コンビ。

新横浜で2人が降りて、みんなでお見送り。
さて、混雑する東京駅で無事に東北新幹線に乗り換え…
このあたりで宿題を広げはじめる子、多し。
マスター「がんばっとるなあ」

とうとう、郡山に到着です!

家族の姿を見つけて、この笑顔。
帰ってきたね~

マスターから、最後のごあいさつ。
みんなほんとに、お疲れさまでした。

みーこさんとピース!
元気でね!

こうして子どもたちを、無事に親御さんのもとに帰すことができました。
ほんとうによかった!
12月の同窓会でまた集まれたらいいな。
みんな、ずっとずっと元気で!

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ご覧いただいたように、2019年のたこ焼きキャンプは無事終了しました。
全6回にわたるキャンプレポートの連載におつきあいいただき、ありがとうございました。
キャンプの現場の空気、子どもたちのいきいきとした様子を、すこしでも感じていただけたなら幸いです。
今回もまた、たこキャンを応援し、支えてくださったすべての方々に、心から御礼申し上げます。
2011年の立ち上げから9回目のキャンプとなりました。
これまでに経験したあらゆることが、よろこびも悩みもすべて、私たちスタッフを成長させ、いろいろなことに気づかせてくれていると思います。
なによりも深く心に刻まれているのは、キャンプで出会ったたくさんの子どもたち、親御さんたちとのつながりです。
そして、それを大きくつつんでくれている、たこキャンを支援してくださる数えきれない方々の存在の大きさです。
大震災と津波、そして原発事故というつらい出来事からはじまった保養キャンプ。
でも、そこから生まれた小さな希望が、私たちの小さな歩みを照らしてくれていると感じています。
子どもたちのこの先を微力ながら見守り、被災地に生きる方々の思いをすこしでも受けとめていきたいと願いつつ、たこ焼きキャンプは10年目へと歩いていきます。
これからも、どうかご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。