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 「福島の子どもを招きたい! 明石プロジェクト」が主催する「たこ焼きキャンプ」のブログ


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福島と保養について学ぶ講演会~いまひつようなこと~ (後編)

振津かつみさんの講演のあと、スタッフから今年のTシャツの宣伝と募金のお願いをさせていただきました。今回の会場では物販ができなかったため、Tシャツについては予約をお願いしました。たくさん売れますように!

続いて、小河原律香さんに登場していただきました。(前日の宣言通り、たこキャンTシャツを着て来てくださいました!)
小河原さんは、福島県須賀川市出身。昨年の震災までは須賀川で音楽教室を主宰しておられました。原発事故のあと、幼いお子さんを連れて札幌に避難され、東日本大震災市民ネットワーク札幌・愛称「むすびば」のメンバーとして、母子避難の支援などの活動をされたあと、現在は山梨県に移り、「いのち・むすびば:放射能からいのちを守る山梨ネットワーク」を立ち上げ、避難者や福島県内の親子の健康・保養相談などに取り組んでおられます。マスターこと代表の小野がお話をうかがいました。
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まず、震災・原発事故から須賀川を出て避難するまでの体験をお聞きしました。小河原さんは、激しい地震のあとの原発事故の詳細については、インターネットを必死に検索して初めて知ることができたとのこと。幼いお子さんを守るため、直感的に避難を決めるにいたった経緯には胸が苦しくなりました。
事故までは、原発についての知識もなく、ごく平穏な日々を送られていたという小河原さん。当事者が最も情報から遠くに置かれてしまうという現実に突然立たされた衝撃や、限られた時間の中で大きな選択をする葛藤などを、わかりやすい言葉で生々しく語ってくださいました。
ご夫婦で避難についての考えが折り合わず、それがきっかけとなり札幌に母子移住後に離婚に至ったこと。札幌で「むすびば」という支援の場と志ある人々に出会い、ご自分の立場が避難者と支援者の両方にシフトしていったこと。さらに新たな出会いによって山梨県甲府に移り、「いのち・むすびば 放射能からいのちを守る山梨ネットワーク」を設立、さまざまな活動を展開するようになったことなど、この一年あまりの間にめまぐるしく変化したご自身の状況について、そして思いについて率直にお話しされていました。
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ひとりでも多くの子どもたち、お母さんたちに寄り添うため、福島県内での相談会開催、山梨での避難受け入れ活動、避難者親子の茶話会や学習会の定期開催など「いのち・むすびば」の活動は多岐にわたっています。現在は、福島を支援する団体の全国協議会立ち上げに向けて動きを進めつつ、この夏休みに初めて実施される山梨での保養キャンプの準備もおこなわれているのこと。
保養キャンプが現地でいかに求められているかというお話、そしてキャンプは人をつなぎ、縁をつくり、柔らかい支援として非常に有効であるということなども話してくださいました。

小河原さんのエネルギーに満ちた、まっすぐな行動力に感動するとともに、「福島の人にとって支援者は《光》なんです。そして支援する人にとっても、福島の人は《光》なのでは。そういう《光》を増やしていきたい」という言葉が深く胸に残りました。

休憩をはさみ、「脱原発明石・たこの会」のスタッフにより本の朗読がおこなわれました。

「わたしたちの涙で雪だるまが溶けた 子どもたちのチェルノブイリ」
(チェルノブイリ支援運動・九州 / 梓書院刊)

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この本は1995年に発行された、ベラルーシの子どもたちの作文集の日本語訳です。
チェルノブイリ原発事故から8年後、事故当時まだ幼かった子どもたちは思春期を迎え、重くつらい現実の中を生きていました。
故郷から遠く移住した子、親やきょうだいや友人を白血病やがんで喪った子、自身の健康不安を抱えた子も多くいます。
しかしどの子も感受性豊かな美しい文章で、あくまでも希望を失わずに未来を見つめています。
現在は30歳前後になっているこの子どもたちが、その後どんな人生を送っているのだろうと朗読を聴きながら考えてしまいました。



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今回はその中の一編の朗読のみでしたが、貴重な文献として、また普遍的ないのちの記録として、ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。(現在も書店やネットで購入できます。)

最後に、会場から回収した質問用紙に記入されたたくさんの質問から、時間の関係で数件になりましたが、振津さん、小河原さんにお答えいただきました。
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講演会後のアンケートからは、「振津さんのお話で具体的なデータなどがよくわかり、小河原さんのお話で心の部分がよくわかった」等の感想が寄せられました。
振津さん、小河原さんお二人とも、たこ焼きキャンプに対しとても共感してくださり、さまざまなお願いにもこころよく応じてくださいました。お忙しい中、その後打ち上げにもご参加いただき楽しくお話しさせていただくことができました。
振津さん、小河原さん、そしてちーちゃん! 本当にありがとうございました!

会場での募金合計は20、177円でした。ご参加いただいたみなさん、募金をいただいたみなさんに心からお礼申し上げます。
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Commented by とうこ at 2012-06-14 08:52 x
素晴らしい会だったのですね。ブログを読んでいるだけで涙が出ます。とくに光と光の出会いに。
by takocamp | 2012-06-13 23:37 | Comments(1)