明石であそぼう! たこ焼きキャンプ takocamp.exblog.jp

 「福島の子どもを招きたい! 明石プロジェクト」が主催する「たこ焼きキャンプ」のブログ


by takocamp
プロフィールを見る
画像一覧

マスターより 郡山「こども健康相談会」レポート

昨日から福島県入りしているマスターから、郡山での「こども健康相談会」のレポートが届きました。

***
マスターです。

4月14日に、郡山市で「こども健康相談会」が開かれ、その中の保養相談会に関西の保養活動を紹介するブース担当として参加してきました。

こうした相談会活動は、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」をはじめとした全国の団体の力で始められ、2月の全国サミットで大規模な形で実現しました。その後も郡山、須賀川で行われ、今回は、小児科医を招いて健康相談をする、というイベントに発展したものです。
主催は、「安全・安心アクションin郡山(3a)」というお母さんたちの当事者団体で、子ども福島が共催、こうしたイベントは初めてというお母さんたちの手作り感たっぷりの企画となりました。

実は、福島県内では、小児科医のほとんどが、放射能の影響を心配する親に、「大丈夫です。気にしすぎです。」と言われるケースがほとんどで、自分でいろいろ調べて知識のある親御さんからは、全く信頼されていないということです。
それで今回、「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」の協力を得て、県外の小児科医を招いて健康相談会を実現したとのことです。

問い合わせの電話でも、「県内の医者ですか?」という質問がたくさんあり、県外だと伝えると、「じゃあ行きます」というのだそうです。
福島では、「この程度の放射能は大丈夫。気にする方が身体に悪い。」という安心安全キャンペーンが進められていて、心配する親御さんたちが追い詰められる状況になってきています。

そんな中で開かれた初の試みとしての健康相談会、いろいろな事情で、思ったほどたくさんの参加はなかったものの、一組20分の相談が時間内にとても終わらず、30組の家族の相談を4人のお医者さんがなんとかこなしたそうです。

親御さんの相談は、どれも真剣、深刻だったらしく、初めて当事者の親御さんと話したというお医者さんは、かなり衝撃を受けたと言っていました。

差し支えない範囲で紹介すると、

◯学校で相談できるママ友がおらず、孤立して疲弊している。

◯線量バッジをみると、3ヶ月で1ミリシーベルトを超える被曝をしている子がかなりいた。中には7ミリシーベルトを超えた子も!

◯発達障害があり、保養に参加させられない(と、親が思って参加させていない)。

◯3月まで避難できたが、家庭の事情で4月に帰って来ざるを得なかった母子。

◯幼稚園が、除染しても0.4マイクロシーベルト。

◯夫の仕事の関係で住居が決められていて動けないが、そこが室内で0.5マイクロシーベルトもある。

また、ほとんどの親が共通して言うこととして、「安心安全キャンペーン」に関することがあり、

◯学校で、「野外活動の時間制限3時間」の規定が撤廃されようとしていることへの疑問と不安。プールも解禁の動きがある。

◯ホールボディカウンターで検査をしている病院もあるが、測定すると、必ず「異常なし」になる。詳しく聞くと検出限界がやたらと高い測り方をしていた。(セシウム137でキロあたり300ベクレル!など。ちなみに牛肉の新しい基準が100ベクレル)

◯ある講演会で、放射線医学研究所(放医研)の研究者が、「避難する方が身体に悪い。ストレスがたまるから。」と発言した。

内部被曝を避けようとしている親の中には、こうした「大丈夫」という診断に不安が強い方もいれば、逆に本当に少しでも安心したいという方もいる、ということでした。

それから、多くの親が、実はよくわかっていて、避難できない自分たちのことを「負けちゃった」と言うそうです。諦めてしまい、外にも出すし、何でも食べさせてしまう、そうした状況になってきているとのことで、僕もショックを受けました。

そんな状況の中ではありますが、よかったこととして、こうした相談会に初めて参加した親も結構いて、お医者さんたちが保養がいいと勧めてくれたため、健康相談を終えた親御さんたちが次々に保養のブースに来てくれたことです。僕が話した方も、こうした保養があることを初めて知ったと言っていました。

放射能の不安にきちんとつきあってくれるお医者さんの健康相談がいかに大切かということが、よくわかりました。

保養ブースには、他に北海道と宮城など合わせて5団体が参加していて、関西からは神戸定住外国人支援センター(KFC)の方も参加されていて、全国サミットの時のように、和気あいあいと情報交換、交流することができました。


保養ブースの様子
d0238083_175198.jpg


それから、地元郡山でがんばっている3aのママさんたちが、とてもパワフルで、頼もしく思いました。
学校給食の問題などに取り組む傍ら、自前の事務所を構え、他県の安全な食品や野菜を販売、なんと食品の放射線測定器も手に入れて、市民測定所としても活動しているそうです。


3aの事務所でのふりかえりの様子
d0238083_193652.jpg


食品測定器
d0238083_183659.jpg

こうした現地で活動している方たちと手を携えてやっていくことが、これから本当に必要になると感じました。

[PR]
by takocamp | 2012-04-16 01:16 | Comments(0)