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 「福島の子どもを招きたい! 明石プロジェクト」が主催する「たこ焼きキャンプ」のブログ


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10月27日、明石市の中崎公会堂にて、「放射能からいのちを守りたい!ひょうごのつどい」が開催されました。
「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク(子ども福島)」代表の佐藤幸子さんをお招きしての講演会や交流会など、6時間にわたって多彩な催しがおこなわれました。

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会場の明石市立中崎公会堂は、開館100年を超える県の重要文化財。歴史ある美しい建物です。

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会場内にはさまざまな団体のブースや、保育コーナーも並びました。

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呼びかけ人のひとり「ウィズキッズ」の後藤由美子さんが、佐藤幸子さんとの出会いを含めて開会のあいさつ。
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司会進行はマスターこと「福島の子どもを招きたい!明石プロジェクト」の小野洋です。
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続いて佐藤幸子さんに、「いのちとつながり 3.11フクシマから見えたもの」と題して講演していただきました。
佐藤さんは1986年のチェルノブイリ原発事故以降、原発のいらない暮らしをめざして福島県内で自然農と自給自足の生活を家族とともに実践してこられました。
昨年の3.11後は手塩にかけた農園を断腸の思いであとにし、山形に避難。「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の設立に参加されました。
現在は山形と福島を行き来しつつ、原発をとめて平和な暮らしを取り戻すための活動、フクシマの声を全国に、世界に届ける活動を精力的に続けていらっしゃいます。

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佐藤さんはまず、この日の会場がコンクリート造りではなく木のぬくもりのある建物であること、会の全体が手作り感あふれるものであることをとてもうれしく感じていると話されました。

福島は美味しい水、空気、食べ物などたくさんの「福」のある「福の島」だった。それが原発事故後、すべてが汚染されたと思われ、たくさんの「福」を失ってしまった。
実際には事故後すぐに出た「健康被害」も存在したのに、情報が隠され、報道も行政の情報を流すだけで、さらに被曝が拡大することになった。
正しいデータは流布されず、福島県内では行政あげての安全キャンペーンが張られることになった。
その結果、家庭や職場などで人々の意見が分かれ、「心がばらばらになる」という健康被害が起きた。自分のいのち、家族のいのちを守ろうとして避難した人、しようとする人が非難される。怒りをぶつけるところがない人ほど、意見の違う身近な人にその怒りを向けてしまい、人と人との関係の分断がいたるところで起きている。

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昨年4月の県の測定で、県内の75パーセント以上が「放射線管理区域」レベルの汚染度であったことが判明。にもかかわらず、その後すぐに「20ミリシーベルト基準」が発表され、子どもたちにさらに無用の被曝をさせる結果になった。
佐藤さんたちは、この「20ミリシーベルト基準」を撤回させるための活動を展開。この動きが「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の設立につながった。
翌5月、250名が集まって「子ども福島」が発足。「子どもたちを守る」という一点だけでつながり、考えの違い、立場の違いは認め合う。それまで原発のこと、放射能のことを知らなかったごくふつうの市民、親たちが集まった。

「子ども福島」は、測定・除染 / 避難・疎開・保養 / 知識・普及 / 防護 の各セクションに分かれて活動を開始。7月には市民放射能測定所を設立。避難・保養の実現のため、全国に呼びかけと情報収集を展開した。
今年2月には「放射能からいのちを守る全国サミット」を開催。また「100ミリ安全キャンペーン」をくつがえすため、さまざまな講演会をおこなってきた。
福島県内はインターネット利用者がまだまだ少ないため、紙媒体の情報提供の大切さから月刊誌「たんがら」を創刊。各地で「健康相談会」も開催し、安全な野菜を求める親たちの声を受けて「野菜カフェはもる」をオープン、遠隔地の野菜を県内へ供給する事業も始めている。

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現在、福島県内では「除染ありき」の動きが強い。
モニタリングポストも行政に都合のいい低い数値の出るものに変更されるなど、今もいたるところで隠蔽がおこなわれている。経済を優先させ、人口流出を食い止めるために、県は子どもたちを避難・疎開させない、保養にも出さない方向にのみ向いている。ふるさとを離れたくないという人々の心理につけこむ「放射能安全神話」が広められている。
「健康調査」も、子どもたちの健康を守るためでなく、データを収集し研究材料にするためにおこなわれており、行政に都合のよい意見を持つ医師たちが県内の医師会をリードしている状況。
除染については、原発につながる企業も多く除染事業にかかわっており、そこから収益を上げている。実際には除染しても小手先のことに過ぎず、大規模な無駄がおこなわれている。それを承知で事業が進められており、ともかくも除染することで根拠のない「安全」が作り上げられている。

こんな福島の現状をそのままに、各地の原発を再稼働させる動きが進んでいる。
本当に怒りを感じる状況ばかりが続いているが、こうして全国のさまざまなところで福島を支えようと活動を続けている人たちがいることを心強く思う。つながりを強くし、子どもたちを守り、いのちを守るためにこれからも活動していきたい。

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写真を示し、具体的な事例をあげながらわかりやすく、そしてまっすぐな怒りと情熱をこめて話してくださった佐藤幸子さん。会場には100人を超える聴衆が入り、佐藤さんのお話に熱心に耳を傾けていました。

最後に、福島に子どもたちのための診療所を作る計画が進行中であり、佐藤さんも呼びかけ人になっておられるとのお話がありました。
くわしくはこちらの「福島診療所建設委員会」のサイトをご覧ください!



講演の次は、福島県伊達市在住の画家・渡辺智教さんの作品スライド上映とお話がありました。

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パステルを使ったやわらかなタッチの絵の中には、今、福島で起きている人の心の分断を描いた心をえぐられるような作品もあり、そのあとには鮮やかな色彩で子どもたちや母子を描いた温かい作品が続きました。
これらの作品を携え、国外も含めて各地で福島の現状を伝え、鎮魂の思いと命の輝きを表現しておられるそうです。


そのあとは、賛同団体などの活動紹介がおこなわれました。
避難ママたちのグループ「べこっこMaMa」など、関西で福島につながるさまざまな活動をされている多くの方がお話をされました。
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第二部は、佐藤幸子さんを囲んでの交流会。
まずはウィズキッズのみなさんが用意してくださった美味しいものをいただきながら交歓。
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この日は兵庫県だけでなく、関西一円からさまざまな活動をしている方たちも多く集まりました。
保養キャンプを実践する団体はもちろんのこと、避難してこられた方たちを支援する活動や、食品の放射能汚染に取り組んだり、自然食・自然農などの流通、脱原発、がれき処理の問題など、多彩な活動をしている方たちの交流の場ともなりました。
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交流会に残った一人一人が、それぞれの活動の内容、福島への思いなどを語り、最後は佐藤さんからみなさんへの温かいメッセージをいただきました。

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厚労省との交渉などの映像がたびたびネットで流れ、佐藤幸子さんを「怒っている人、厳しい人」と思っていた方も多かったとか。
直接お会いした佐藤さんは、とても穏やかで気さくで、笑顔の絶えないすてきな女性でした。

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予想を超える100人以上の参加者に佐藤さんの生の声が届き、福島と関西をつなぐまた新たな交流の輪が広がった実り多い一日となりました。
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by takocamp | 2012-10-29 22:23 | Comments(2)
マスターが福島に行き、今年参加の子どもたち、親御さんたちと再会しました。
今年もまた福島県内で「たこキャン同窓会」が実現しそうです!

***
10月21日、たこキャンファミリーと同窓会打ち合わせを兼ねて交流してきました。
場所は福島駅から徒歩10ふんほどのところにある「カーロ福島」という施設です。日本YWCAさんが、
福島に残る親子を支援するために立ち上げたフリースペースで、ご好意により貸していただきました。

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この日は、5家族大人6人、子ども7人が参加。
キャンプの思い出ばなしに花を咲かせた後、子どもたちには折り紙やトランプなどで遊んでもらい、親御さんたちと同窓会の打ち合わせをしました。

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昨年のように、「感動の再開!」という雰囲気ではありませんでしたが、終始和やかな雰囲気で、参加した親御さんたちも同窓会について熱心に話し合ってくださいました。
役割分担をしたり、昨年中心になってお世話してくださった親御さんから今年中心になってお世話してくださる方へ引き継ぎがあったりで、「たこキャンファミリーの会」?というような親同士のつながりも、少しずつ強くなっている感じがしました。

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親御さんたち当事者の家庭も、本当に大きな困難を抱えたままなのですが、こちらからの一方通行ではなく、一緒に取り組みを作っていけるようになったらいいなあと願っています。

(小野)

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by takocamp | 2012-10-24 14:04 | Comments(0)
2012年10月5日の神戸新聞に、「311受入れ全国協議会(略称:『うけいれ全国』)」発足の記事が、今年のたこキャンの写真とともに掲載されました。

「うけいれ全国」は、2011年12月に福島市で開催された「放射能からいのちを守る全国サミット」に集まった団体のつながりを継続・拡大して、このほど発足した全国協議会です。
福島の子どもを招きたい!明石プロジェクトも、この協議会に参加しています。
(『うけいれ全国』について、くわしくはこちらをクリックしてください。)

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by takocamp | 2012-10-06 22:50 | Comments(0)

◆たこ焼きキャンプ2012・報告と振り返りの会◆

今年のキャンプにご協力くださった方々、ボランティアのみなさんにお集まりいただき、キャンプ中のスライド上映会(約15分)、参加者のアンケート集計を含めた報告を行ったのち、感想やお気づきになったこと、ご意見などをいただきたいと思っています。
実際にキャンプに来られなかった方でも、たこ焼きキャンプに興味をお持ちの方ならどなたでも歓迎です。
お茶とお菓子を用意し、楽なスタイルで行いたいと思いますので、どうぞお気軽にお越しください。


日時 2012年10月14日 13時30分~16時
場所 明石市立勤労福祉会館 第4会議室 
       明石市相生町2丁目7番12号
       電話(078)918-5422 (代表)



***


◆佐藤幸子さん講演会◆ (放射能からいのちを守りたい!ひょうごのつどい) 


 「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」代表の佐藤幸子さんをお招きし、お話しいただきます。
関西で活動する団体からの報告と参加者の交流会もあります。どうぞおいでください。


日時 2012年10月27日(土) 14時~20時
場所 明石市立中崎公会堂
      明石市相生町1丁目9-16
      電話(078)917-3100

〈プログラム・参加費〉
 ●第1部 14時~ 佐藤幸子さん講演と保養・避難者支援活動団体等からの報告  参加費 800円 (避難者・子ども無料)
 ●第2部 17時~ 交流会  参加費500円 (軽食代込)

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by takocamp | 2012-10-04 21:30 | Comments(0)