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 「福島の子どもを招きたい! 明石プロジェクト」が主催する「たこ焼きキャンプ」のブログ


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カテゴリ:たこ焼きキャンプ2013( 38 )

たこキャン忘年会@須磨

今年もあとわずかとなりました。
一年間のお疲れさまの気持ちをこめて、先日たこキャンスタッフの忘年会をおこないました。
場所は、来年の夏のたこ焼きキャンプの前半の宿泊場所として候補になっている、神戸市須磨区の仮称「ふくふくはうす」。
ひろびろとした空間で、家主さん親子も加わっていただき、楽しい時間を過ごしました。
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この日は、東子さんのお誕生日!
サプライズでケーキを用意し、みんなでお祝いしました。
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今年もたこ焼きキャンプを応援してくださった、たくさんの方々へ。
本当にありがとうございました。新しい年、2014年もどうぞよろしくお願いします。
そしてたこキャンキッズ&ファミリーのみなさん、来年もまたお会いしましょう!
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by takocamp | 2013-12-30 23:22 | たこ焼きキャンプ2013 | Comments(2)
12月8日、たこキャン同窓会2日目の朝。ホテルの窓からの風景です。
猪苗代湖の向こうは雄大な雪山。美しい~
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ホテルから出ると、すぐそこは湖畔の砂浜。
カモや白鳥がたくさんやってきて、子どもたちは大はしゃぎです。
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朝食後、来年のキャンプに向けての子どもミーティング(人呼んで《中だこ会議》?)が開かれました。
たこキャンらしく、強制ではなかったので全員は集まらなかったのですが、参加した子どもたちからは活発な意見が出されました。
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「来年は夏祭り2回やりたい!」
「花火はぜったい!」「中華街とか神戸観光したい!アニメイトも行きたい!」
といろいろな希望が出ました。
キャンプ中にみんなが集まりづらいのをどうしたらいいか?という問題では、
「チャイムを鳴らしたらいい」「いっそみんなで雑魚寝!?」「雑魚寝はやだ~」
などなど。
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これまで、キャンプ前の説明会をかねた参加者ミーティングで子どもたちの意見を聞いてはいましたが、前年のうちからこうして子どもたちに企画に参加してもらうのは初めて。
実は来年は受験で来られないという子も参加していたのですが、「受験が終わった再来年は必ず来ます!」と力強く約束してくれました。

3年目のたこキャン。こうして子どもたちがぐんぐん成長して「こんなキャンプにしたい」という気持ちでかかわり続けてくれる、そんな形が見えてきたことを実感しました。



さて、そのあとは全員で「傘袋ロケット作り」のワークショップ。
講師は、くうちゃんのお父さんです。
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宇宙少年団のお手伝いもされているという、くうパパ。スーパーなどに置いてある傘袋を使って簡単なロケットの作り方を教えてくださいました。
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みんな説明を真剣に聴いてますね~
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ロケットにつける尾翼は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)のロゴ入りです!
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まずは傘袋をふくらませて…
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ちょっとあやしい光景!?
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先頭と尾翼を貼りつけます。
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子どもたちが作業中は、大人はそれぞれにおしゃべり。
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「できた!」「わ~すごい」
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「さあ、飛ばすぞ~」
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いろいろと凝って作ってる子もいます。
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「遠くまで飛ぶかな~」
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みーこさんに何か伝えたいあゆちゃん。
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「わたしたちのロケット、見て~☆」
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みんなでロケットを持って記念撮影。
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さて、今度は湖畔に出て、くうちゃん作の特製ロケットの発射を見せていただきました。
なんと100メートルも飛ぶという、本格的なこのロケット。動力は水です。

圧力をかけて、かけて…
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さあ、発射するよ!!
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…あれ? しーん。
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と思ったら見事発射成功!
砂浜をものすごい迫力で飛び、大拍手でした!
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このあと、ひとりひとりにおみやげまで渡してくださった、くうパパ。
子どもたちに楽しい時間を本当にありがとうございました!


ホテルでの最後の時間。すーさんを囲んで。
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いよいよ出発です。ここでお別れの親子もいて、名残惜しい。
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バスに乗り込みます。
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外は雪が舞っています。また来年会おうね!
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バスの中でも大はしゃぎだった子どもたち。とうとう郡山に到着しました。
ここでスタッフはお別れ。ちょっぴりさびしいけど笑顔で。
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また会いましょう!
お互い元気で!来年を楽しみに。
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ここからスタッフのうち7人は、郡山にあるグループ「3a(スリーエー)」の事務所におじゃましました。
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3aは、原発事故後の放射線への不安を軽減し、少しでも親子が安心して暮らせるようにとお母さんたちが立ち上げた団体です。
事務所の中に放射能測定器を備えて市民の希望にこたえて食品などの放射線測定をおこなうほか、奈良から取り寄せた安全な野菜を毎週事務所で販売、集まったお母さんたちとお茶を飲みながら語り合う集いを開くなど、さまざまな活動を続けておられます。最近は振津かつみさんを招いて、毎月講演会も開催されているとのこと。
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機器の整ったひろびろとした事務所に思わずうらやましさ全開になり、維持費について質問をぶつけてしまう、たこキャンスタッフ(私です)。
こちらもやはり市民からの寄付でほぼ成り立っているそうで、これから長く継続していくにはどこも同じような危機感を感じ、新たな運営方法を模索しておられるようです(うーん、やっぱり…)。
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お母さんたちが郡山の町中を自転車で走り回って測定した汚染マップなど、エネルギッシュな活動ぶりに感銘をうけました。
対応して下さったスタッフさんも、とてもすてきな方ばかりでした!
3aのみなさん、お忙しいところいろいろお話しいただき、ありがとうございました。
今回の同窓会も含め、やはり実際に現地に行き、じかにお会いして初めてできるつながりの大切さを、改めて実感しました。


最後は、郡山市内のモール内にある「ふくしまインドアパーク」を見学しました。
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ここは原発事故後に作られた民間経営の室内遊び場で、同じ会社の経営でもっと大きな遊び場が南相馬市にあります(マスターが以前、南相馬を訪問したときにこのブログでもレポートしました)。
ここはモールの中なので、ごく小さな規模ですが、公営の広大な室内遊び場が郡山市内にほかにもあるとのこと。
こちらは、買い物途中に立ち寄れて、短時間子どもたちが遊ぶにはいいところだなと感じました。


子どもたちが…
いや、大きな人も遊んでいますよ!?
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このインドアパークは、東京の会社が原発事故の後に子どもたちの安全な遊び場を確保しようということで福島県内に作ったものだそうです。
被ばくの不安の中、制限される外遊びで子どもたちの体力や健康面が懸念されている中、こうした室内遊び場は必要不可欠なものでしょう。
とはいえ、本来は外でのびのびと遊ぶ権利がすべての子どもたちにあるはず。複雑な思いをかかえながら、インドアパークをあとにしました。
営業終了間際にいろいろご説明くださったスタッフのみなさん、ありがとうございました。
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たこキャン同窓会2013の2日間、いかがでしたか?
今回の同窓会が3回目になったわけですが、今回は特に、同窓会という形でスタッフが福島に行き、たこキャンファミリーと交流することの意味を深く感じました。
ただ長期休みにキャンプに来てもらうだけでなく、こちらから出かけて行き、肌で子どもたちの暮らす場所を感じ、ご家族とも顔を合わせて語り合う中で初めて見えてくるものがあること。
保養の意義は、子どもたちの心身の安全のためだけでなく、被災地と遠隔地をつなぐ架け橋でもあるのだと改めて感じた2日間でした。

今回、大変な準備から進行、雑事すべてを引き受けてくださった、ふみちゃんのお母さん、お父さんに心からお礼を申し上げます。
同窓会をお母さんたちが運営してくださることも、本当に意味深いことだと感謝しています。
たこキャン同窓会にかかわったみなさん、本当にお疲れさま&ありがとうございました!
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by takocamp | 2013-12-12 16:11 | たこ焼きキャンプ2013 | Comments(0)
今年もやりました、たこキャン同窓会!

12月7日と8日、磐梯熱海と猪苗代湖畔にて、第3回目となるたこ焼きキャンプの同窓会をおこないました。
今年の夏のキャンプに来てくれた子どもたちに加え、そのきょうだいやお母さん、お父さんたちも福島県内各地からたくさん集まってくださいました。
たこキャンスタッフからは、今回初参加の学生ボランティアも含め11名が現地へ。
まずはその第1日の様子をお伝えします!



12月7日のお昼に、新幹線を乗り継いできたスタッフが郡山に到着。
まみちゃんを送ってこられたお母さんと一緒に、喜多方ラーメンの昼食をいただきました。
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初めて会う学生さんともすぐに仲よくなったよ!
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さて、そこからマイクロバスで磐梯熱海のスケートリンクに集合。夏のキャンプ以来4か月ぶりの再会あり、「はじめまして」あり…
いよいよたこキャン同窓会の始まりです。
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「はい、みんな集まって~」
マスターが呼びかけると《冬のたこキャン》という感じに。
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意外にも「スケート初めて~」という子も多く、最初はこんな感じ。あわあわ。
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でもさすが子どもたち。だんだん慣れてスムーズになってきます。
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大人も子どもも笑顔がはじけてきました。
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くりちゃん真剣! がんばれ~
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さすが福島育ち!? マスターもなかなかの腕、いや足?でした~
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氷の上で記念撮影。スケート体験、楽しかったね!
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スケートだけ参加のまあちゃん、はるくんとはここでお別れ。お父さんお母さんと一緒に。
また来年会おうね!
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実は、このスケート中にスタッフのひとりがケガをしてしまい、急きょ関西に戻るというアクシデントがありました。
楽しみにしていた同窓会、残念でしたがじっくり治療に専念して、また来年リベンジをはたしてほしいです!



スケート終了後、猪苗代湖畔の志田浜温泉にあるホテルに移動。
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楽しくって、こんなこともしてしまうマスター。
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みんなで夕食タイム。
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子どもたちも大人たちも、ひさしぶりに会ったとは思えないなごやかさです。
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夜は、子どもたちはスタッフ企画のゲームに参加。
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こちらは、スタッフの幼いころの写真を見て、誰なのかを当てるゲーム。
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むずかしい…?
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いや、けっこう鋭い子どもたち。すぐに正解にたどりついたようです!
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ここでブログをご覧の方に問題。
この赤ちゃんは誰でしょう…?
(スタッフを知ってる人にしか解けませんね~。すみません。正解は今日の記事の最後にあります!)
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そのころ大人部屋では、今年の夏のキャンプのスライドショーを見たり、近況を語り合ったり。
今回はお父さんも2人参加してくださり、いろいろなお話をうかがうことができました。
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東北のおいしいお酒も入って、深夜までにぎやかにおしゃべりが続きました。
子どもたちも、はしゃいでなかなか寝なかったようです。キャンプとちがって特別の一晩だけだからね!

こうしてたこキャン同窓会第1日が終わりました。2日目の様子は次回にお伝えします!





★写真の赤ちゃんは誰でしょう?の答★

正解は…






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すーさんでした!
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by takocamp | 2013-12-10 01:10 | たこ焼きキャンプ2013 | Comments(0)
12月に入り、早いもので今年もあとわずかになりました。
あの暑い&熱いキャンプの日々から4か月。
今年も、《たこ焼きキャンプ同窓会》を福島県内でおこないます!

こちらからは、スタッフと子ども担当ボランティア総勢11人が参加。
そして福島県内各地から、たこキャンキッズ&ご家族が集まり、全部で50人近い同窓会となりそうです。
日程は、今週末の12月7日~8日。磐梯熱海でスケートを楽しんだあと、猪苗代湖畔に一泊する予定です。
後日、ブログでその様子をレポートしますので、どうぞ楽しみにお待ちください!



               昨年の同窓会にて。今年はどんなことが待っているかな? 
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by takocamp | 2013-12-04 14:13 | たこ焼きキャンプ2013 | Comments(0)
遅くなりましたが、11月2日・3日、岡山の支援団体「子ども未来・愛ネットワーク」代表の大塚愛さんに来ていただき、お話をお聴きしたときのレポートをお届けします!


まず11月2日は、関西の保養・被災者支援団体のつながり「みみをすます関西」主催の交流会を、明石市立中崎公会堂にておこない、大塚愛さんにお話をうかがいました。

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大阪や京都、滋賀など遠方からもたくさんの団体のスタッフや支援者が集まり、大塚さんを囲みました。夜にはこんな懇親会も。

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福島で暮らしているときに練習していたという、ジョン・レノンの「イマジン」に合わせたフラを披露してくださいました。心にじーんとしみる時間でした。
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翌11月3日は、明石市生涯学習センターにて、たこ焼きキャンプ主催の講演会「私の出会った原発災害 ~今、福島の子どもたちは~」で大塚愛さんにお話ししていただきました。
新聞等で紹介されたこともあり、たくさんの参加で会場は満員となりました。
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大塚愛さんは岡山で育ち、大学生のときに阪神淡路大震災が発生。すぐに神戸市兵庫区へボランティアとして駆けつけ、自分の車で寝泊まりしながら活動を続けられました。
ちょうどそのとき救援基地になっていた現場で、たこキャンのマスターこと小野さんや現スタッフのとよみさんなどと知り合い、ともに被災者支援活動をしたという深い縁があります。
その後、福島県の川内村へと移り住まれた大塚さんは、修行ののち大工さんに。3.11のその日まで、川内村で農業や子育てをしながら豊かな暮らしを営んでおられました。

現在は岡山県で『子ども未来・愛ネットワーク』の代表として避難者支援や保養の活動をしておられる大塚さんに、かつて川内村で自然とともにあった生活の様子、そして3.11で激変した人生、その後実家のある岡山に避難・移住されてから取り組むようになった避難者支援や保養の活動などについて、写真や資料をまじえながらお話ししていただきました。お話の要旨を掲載します。
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◆3.11までの川内村での暮らし

私は14年前に福島県の川内村の山の中に移住しました。その後12年間、農業と大工の仕事をしながら3.11までそこで暮らしていました。
大学生のときに阪神淡路大震災が起き、岡山から神戸に行ってボランティアをしたのが転機となり、その後自分の生き方を模索する中で、自然の中で自給自足で暮らしたいという思いが強くなったのがきっかけです。
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川内村は、冬は厳しいけれどそのあとの春は本当に美しく、豊かな自然に囲まれています。私は大工修行をしながら村の雑木林の中に自分で小屋を建て、ひとり暮らしをしたあと結婚し、今度は家族で住む家を自分で建てました。
ガスも水道も電気も来ていないところで、のちに夫とソーラー発電を設置し、自力で井戸を掘り、田畑を耕して、生まれた子どもとともに自給自足の暮らしをしていました。
神戸の震災や東南アジアへのボランティア経験から、たとえ不便であっても現代の便利な暮らしにはないようなゆったりした暮らし、助け合う暮らしに魅かれるようになったのが大きいです。
川内村では、地域の人と家族のように助け合って生活し、農業をしてきましたが、2010年秋の稲刈りが、ここでの最後の稲刈りになりました。
自分の一部のように感じていたこの自然が放射能に汚染されたつらさ、さびしさ。家族のようだった多くの人たちとも、住むところは離れてばらばらになりました。



◆3.11 とにかく逃げなければ

川内村の自宅は、福島第一原発から23㎞のところにありました。
村に住むようになってから、チェルノブイリ事故で被災した子どもの保養にかかわる人から借りた本を読んだり、身近に原発で働く人が白血病などにかかって若くして亡くなった話などを耳にするようになり、原発に対してはずっと危機感を持っていました。
原発は福島では大きな産業で、地元も交付金を含め多くの恩恵を受けていました。東電は安全安全と宣伝していましたが、なぜ福島に東京の電力を作る原発を建てるのか…それは危険だからなのではと感じていました。自然を利用した代替エネルギーへの思いを強くしながら、いつもどこかで原発への不安を感じていました。

3.11のそのときは、家で子どもとおやつを食べていました。震度6の揺れが5分くらい続き、それでも自作の家は免震構造になっていたようでほとんど被害がなく、夫の帰宅する山道も崩れていましたが、なんとか通ることができました。
けれど、ニュースで福島第一原発の冷却水の停止を知ったときに夫が「メルトダウンするかもしれない。逃げるしかない」と言い出したのです。私はこの地震はなんとかやり過ごせた、と思っていたのでとても迷いました。
その後、原発3㎞以内は避難というニュースを聞いて、やっぱり逃げるしかないと決意。夜の10時ごろ車に布団や荷物を積み、「とりあえずなんだ」と自分に言い聞かせながら出発しました。同時に、これからどうなるんだろう、という張りつめた気持ちでした。

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その夜、車で40㎞離れた知人宅に着くと、知人一家はすでにもっと遠くに逃げたあとで、駐車場で夜を明かし、翌朝には会津若松へ。
昼食中に夫が「もう、わが家には戻れないだろう。子どもたちのためにもっと遠くに行くしかない」と言い、私は受けいれられず悩みました。
そして午後、1号機で水素爆発が発生。「ついに(決定的な事態が)起こってしまった」とわかった瞬間でした。「私の住んでいた地域に放射能が降ってくるということが、おそれていたことが起こってしまった」と感じて泣き続けました。
その後、新潟から北陸経由で実家のある岡山へ。悲しくて悲しくて、ずっと涙を流しながら運転しました。

3月13日の朝、三木のサービスエリアで朝日を見たとき、平和な光景に、別世界に来たようにほっとしました。
けれど、岡山に着いてからは、心のほとんどを福島に置いてきたようで、毎日メディアでその後の川内村や原発がどうなっているかを見続けていました。
3月16日、川内村は村長判断で全島避難を決定、村民は郡山市内の施設に集団移動しました。国や自治体からは屋内避難の指示しか出ていませんでした。
3.11までおだやかに平和に、自然に寄り添いながら暮らしていた村が無人になり、みんながバスに乗って去っていくという嘘のような悲しいことが起きたのです。
私にとって世界がガラガラと崩れたような気がして、毎日泣いていました。
でもやがて、自分はまだ生きている。自分にできることがあるはずと考えるようになりました。



◆岡山で活動をはじめる

福島で元々かかわっていた「ハイロアクション」で(原発事故に対する)声明を出そうということになり、そこから岡山に避難してきた人たちとのつながりがはじまりました。
そして、放射能の汚染地図が作成されたのを見て、高汚染地域に子どもたちを含め多くの人たちがいることがわかり、少しでも避難の助けになるようにと(『子ども未来・愛ネットワーク』の)活動をはじめました。

関東でも、原発事故後に子どもの鼻血、のどの痛みなどの不調が出るという報告がとても多くなりました。放射性物質に色がついていれば、みんな気がついて当然避難するはずですが、みんなが知らないうちにもうすでに降ってきてしまっていたのです。
公の情報は「ただちに健康に影響はない」というだけでしたが、インターネットで多くの情報を得ることができました。ただし、非常にたくさんの情報が入り混じっているので、何を選ぶかというバランス感覚も必要でした。
チェルノブイリ事故後の調査結果を見ても、同じだけ被ばくしても年齢が小さいほど放射線の影響が大きいことがわかっています。私も、せめて子どもたちだけでも逃がしてあげたいという思いで、岡山での活動をはじめていきました。

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(『福島の子どもたちからの手紙 ほうしゃのうっていつなくなるの?』《朝日新聞出版》)から、子どもたちの文章を抜粋して朗読)
こんな思いをして避難生活をしている子どもたちや、避難はできず福島にとどまって暮らしている子どもたちがたくさんいます。
岡山での私たちの活動は、まず自主避難してくる人の支援からはじまりました。震災から2年3か月で岡山への自主避難者は1,100人を数え、今も増え続けています。国からは何の支援もないため、物資の援助、そして避難者同士が出会える交流の場を作ることをはじめました。



◆保養の意味と大切さ

そして2011年の冬からは保養も開始しました。すぐに避難できない状況の中で、子どもたちに少しでも安全なところで一定期間すごしてほしい。できれば、それをきっかけに避難につながればという思いでした。

親子参加で岡山へ保養に来た子どもたちは、海岸に行くと「お母さん、ここの砂はさわっていいの?」と聞きます。福島では、さわってはいけないものがとても多いからです。震災後に生まれた一歳の子が、岡山に保養に来て生まれて初めて外遊びをしたケースもありました。
「ここだったら(さわっても)いいよ」とお母さんに言われると、子どもたちはすごく喜んで遊びはじめます。そして、そんな子どもたちを見ながら、お母さんたちも少しずつ解放されていき、思いを話せるようになっていきます。地元の食材を安心して食べさせられることも大きく、みなさんこわばった心の状態からくつろいでこられます。
保養に来られたお母さんたちと、岡山に避難・移住したお母さんたちとの交流会でも、思いを吐き出すことで少し心が楽になれる、前向きになれるということがあるようです。

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岡山県内では今、6つの市民グループが被災者支援の活動をしています。全国では、おそらく200を超える保養の活動をするグループがあると思います。
チェルノブイリ事故後27年たった今でも、ベラルーシでは子どもたちの保養が続いています。日本でも事故が起こってしまった今、この活動は息長く続けていきたいと思います。
保養キャンプで西日本に来てみて、そこが気に入り移住を決断した家族もあります。けれど、大半はなかなか事情があり実現はできません。保養活動とつながることで、自分たちは忘れられていないと感じ、福島でまたがんばっていこうと思えると、(岡山に)保養に来たあるお母さんから言われました。



◆川内村を見つめて

岡山に来て半年は私の実家で暮らしていましたが、もう川内村には戻れないと考え、岡山の郊外に田畑を借り、家族で住む家を自分でリフォームして移り住みました。
一年に一度は川内村に戻っています。当初は子どもは連れて行かなかったのですが、今年のお正月に初めて子どもを連れてわが家に帰りました。
川内村は帰村宣言のあと、3、4割の住民が戻っています。地元の人たちとひさしぶりの再会をしたり、なつかしい自然を見ると、帰りたいという思いに心が揺れます。
何が正解なのかはわかりません。それぞれが自分で選ぶしかなく、その選択を周囲はサポートしていくしかないと思います。

震災前は、大工の親方が毎年山で採ってきてくれるタラの芽が楽しみでした。(岡山に避難した)2011年、親方はタラの芽を送ってきてくれました。原発事故のせいで大好きなタラの芽が食べられないのはくやしくて、家族には食べさせず自分だけ食べました。
そして2012年、またタラの芽が届き、ちょうど測定器があったので放射線量を測ってみました。200ベクレルでした。
川内村の山々も、それだけ汚染されているということです。このことを、山歩きの大好きな親方に伝えるべきかどうか、すごく悩みました。悩んだ末に伝えたら、「線量計を持って歩いて、なるべく線量の低いところで採ったのに」とがっかりしていました。親方は、毎年楽しみにしていた山菜採りをそれ以来しなくなりました。
今は、柿も食べられない、栗も拾えない。命にとって一番大事な部分が失われてしまったと感じています。

福島のためのつぐないとして、もう二度とこのようなことが起こらないような社会に変えていくことが必要だと思っています。もう二度と、こんなつらい原発事故が起きないように。そのためにも、原発の再稼働という選択はありえないと思っています。
関西でも、いろいろな活動をされています。どうか機会があればつながって、福島の人の声を聴いてもらいたいと思っています。

(最後に、自作詞の歌『あの日をのりこえて』の弾き語り)

あの日をのりこえて

土がめざめ 春かおる ワラビが顔をだし
谷川にはウグイス 山には花が咲く
うつくしいあのふるさと 二度ともどらぬ日々
いのちはつづく 今日も あの日をのりこえて

夏をつげよ ホトトギス 山のみどり碧く
田にはいり 草をとる 見上げれば白い雲
なつかしきあの住処よ 二度ともどらぬ日々
いのちはつづく 今日も あの日をのりこえて

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ヤマザクラ 葉を染めて 山に入りキノコ採り
黄金にみのる田んぼに つどう友たちの声
いとおしきあの人達 今は何処に在る
時はめぐる これからも 絆を確かめつつ

雪の原に 冴え渡る 満月の夕べは
ストーブに薪をくべ 子どもらと温まる
なつかしきあの我が家よ 二度ともどらぬ日々
いのちはつづく 今日も あの日をのりこえて

作詞 大塚愛
曲 アイルランド民謡「サリーガーデン」



参加された方からは、被災者の思い、避難者の思い、そして避難できない人たちの思いが真摯に伝わってきたという感想がさまざまに寄せられました。
たくさんの思いを届けてくださった愛さん、本当にありがとうございました!


また、前回記事でご紹介した当日の動画ですが、記事中のURLで見づらい場合は、こちらでもご覧いただけます。

http://www.ustream.tv/recorded/40423759

期間限定ということですので、ぜひ愛さんの生の声をお聴きください!
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by takocamp | 2013-11-10 23:26 | たこ焼きキャンプ2013 | Comments(0)
                                      ●たこ焼きキャンプホームページはこちらから●


11月3日に開催した、たこ焼きキャンプ講演会「私の出会った原発災害 ~今、福島の子どもたちは~」。
盛況のうちに無事終了しました。
内容は次回ブログに掲載しますが、その前に!
こちらで、IWJさんが記録してくださった当日の講演の動画を観ることができます。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/109734

大塚愛さんの生の声を、思いをぜひお聞きください。
公開期間限定とのことですので、どうぞお早めに!
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by takocamp | 2013-11-06 00:45 | たこ焼きキャンプ2013 | Comments(0)
                                      ●たこ焼きキャンプホームページはこちらから●


このブログでも前々回にお知らせしましたが、たこ焼きキャンプの講演会がいよいよ明日11月3日(日)に迫りました。
もう一度情報を載せておきます。

福島県川内村からの避難者であり、岡山の支援団体「子ども未来・愛ネットワーク」の代表でもある大塚愛さんのお話を聴く貴重な機会です。
たこキャンにゆかりのある方もない方も、どうぞお気軽にお越しください。
たくさんの方のご参加をお待ちしています!

◆講演会連絡先  小野 090-9871-1419  メール master_on7@yahoo.co.jp
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by takocamp | 2013-11-02 00:30 | たこ焼きキャンプ2013 | Comments(0)

超・子だこ、誕生!

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おめでたい報告です。

たこキャンスタッフのアロマさんこと美樹さん、このたび無事かわいい女の子を出産しました!
もちろん、パパになった大介さんは直後からメロメロ。そりゃそうですよね~
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今年のキャンプ後半には、大きなお腹で参加していた美樹さん。
たこキャンキッズに取り囲まれ、「いつ生まれるの~?」「生まれたらブログで知らせて!」と言われていたそうで…


はじめまして~♪
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お名前は、ふうちゃんといいます。
たこキャン開始以来、初めてのスタッフ出産。
というわけで、ふうちゃんは《超・子だこ》の名誉ある称号を与えられました!
来年のキャンプには、ハイハイ姿の超子だこちゃんの姿が見られるかも…

なにはともあれ、元気にすくすく大きくな~れ!
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by takocamp | 2013-10-19 20:52 | たこ焼きキャンプ2013 | Comments(1)
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少し日が経ってしまいましたが、9月29日に今年のたこキャンの子ども担当ボランティアさんに集まってもらい、明石の中崎公会堂にてキャンプ振り返り&打ち上げ会をおこないました。

たくさんの子ども担当ボランティアさんが再会、キャンプでの反省点を話し合ったり、いろいろなエピソードが紹介されたり…。
その後はにぎやかに打ち上げとなりました。
若いパワー、とても頼もしいです。
みなさん、これからも《たこキャン友》としてよろしくお願いします!

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もうひとつのお知らせです。
来る11月3日、たこ焼きキャンプ主催の講演会をおこないます!
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講師の大塚愛さんは、福島県川内村からの避難者であり、岡山の支援団体「子ども未来・愛ネットワーク」の代表でもあります。避難者支援、移住の受け入れ、保養、がれきの問題、食品の検査なども手広く手がけています。会の主要なメンバーの多くが避難者であるというのも、この団体の特徴です。

阪神大震災の直後、学生として神戸にボランティアとして通い、大学卒業後、川内村に入植し、自然農の勉強をしたり、大工に弟子入りして自分で家を建てて住んでいました。煮炊きはまきで、井戸も自分で堀り、電気も太陽光パネルで発電したものを車のバッテリーにためて使う生活をしながら結婚して、二人の子どもを育てていました。

原発事故直後、すぐに会津若松に避難。その後、実家の岡山に避難することについては非常に悩んだそうです。豊かな自然があり、みずから自給自足的な暮らしを築いてきた家と村に愛着があり、福島を離れることがとてもつらかったとのこと。

愛さんの福島への想いは深く、現在取り組んでいる子どもたちのための活動も、非常に情熱的に取り組んでおられます。福島のことをほとんど知らない人が聞いても、なにかしら心に残る話になると思います。

原発事故を振り返り、何が起き、どんな状況が続いているのか、大塚愛さんにお話しいただき、もう一度、原発震災のことを考えてみたいと思います。
みなさん、どうぞご参加ください!


◆講演会連絡先  小野 090-9871-1419  メール master_on7@yahoo.co.jp
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by takocamp | 2013-10-12 23:34 | たこ焼きキャンプ2013 | Comments(0)
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9月22日、カトリック姫路教会をお借りして、この夏のキャンプの姫路滞在期間について振り返りミーティングをおこないました。

準備期間から始まって、淳心の家に滞在した10日間、本当に何から何までお世話してくださった仁豊野教会をはじめ教会関係の方々、生活ボランティアとして活躍してくださった方、茶の湯のワークショップをしてくださった方など、姫路周辺のたくさんの方に集まっていただきました。
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キャンプ全体を振り返って、当初の予定よりもずっと広範囲の教会からお手伝いの声が上がり、本当にたくさんの方が食事作りや洗濯に集まってくださったこと。
そして、参加した多くの方から「楽しかった。参加できてよかった」ということばが聞かれたという報告があり、スタッフは胸をなでおろしました。

指摘として出たのは、ゴミの問題。
持ち帰りが原則だったのですが、こちらが最初にきちんとしたルール作りをしておかなかったため、大量に出る毎日のゴミの処理を仁豊野教会の方たちが引き受けてくださり、大変ご迷惑をおかけしたことがわかりました。本当に申しわけありませんでした。
そういうことも率直にご指摘いただけて、とてもありがたかったです。
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今回の「たこひめキャンプ」は、福島からお母さんの招いての講演会、プチ縁日、子ども合同交流会など盛りだくさんの企画がありました。教会側が主催のもの、たこキャン主催のものと様々でしたが、連携を取り合いながらどれも盛況のうちに終わることができました。
姫路の方たちも確かな手ごたえを感じてくださったようで、スタッフとしては感謝の気持ちとともに、ほっと安心する思いでした。

来年、また淳心の家を使わせていただくかどうかは今のところ未定ですが、もし実現するとしたら、次回は個人参加を主体としてボランティアに来ていただくなど、より参加しやすい形を探っていきたいという話も出ました。
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初めての土地、初めての宿泊施設で戸惑いもあったスタッフを、姫路のみなさんが温かく包んで最後まで支えてくださったことを、改めて実感する振り返りミーティングとなりました。
福島の子どもたちやお母さんたちのためにできることを今後もやっていきたい、というみなさんの言葉が胸に響き、とても心強く感じました。
お忙しい中をご出席いただいたみなさん、本当にありがとうございました!
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by takocamp | 2013-09-26 02:06 | たこ焼きキャンプ2013 | Comments(2)