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明石であそぼう! たこ焼きキャンプ takocamp.exblog.jp

 「福島の子どもを招きたい! 明石プロジェクト」が主催する「たこ焼きキャンプ」のブログ


by takocamp

放射能からいのちを守る全国サミット・第1日 マスターからの報告

福島のマスターから届いた報告です!
昨日11日の「放射能からいのちを守る全国サミット」第1日の様子をお伝えします。

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朝、夜行バスで到着すると、なんと同じバスから、錦江幼稚園の川上さん、それから、滋賀で夏のキャンプをした「きんじょすくいの会」代表の神代さんが降りてきて、一緒にモーニング。
ここからすでに色々話が盛り上がっていました。

会場のコラッセふくしまに着くと、受付でもたくさんの人が並び、全体で300名以上の参加。北は北海道から南は沖縄まで、僕自身も、最近仲良くなった方たち、久しぶりに会った懐かしい方との再会がありました。
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午前中は、事例報告。
北海道庁の方から、福島の避難者に、たくさん、雇用や子どもの教育も含めた多様な支援をしているというお話、関東の避難者のつながりを作っているお母さんのお話(避難者がたくさん住んでいる雇用促進住宅の自治会長もされている!)、奈良県や宮城県で、避難者が住める住宅を作っている団体からのお話(ともに、屋根にソーラーパネルが載るそうです)などがありました。
さらに、福島の市民放射能測定所の方から、測定にまつわる胸に迫るお話と全国で51箇所と広がりつつある市民測定所のネットワークのお話があり、セーブザチルドレンの方からは、日本政府の対応に限界がある今、国連の子どもの権利委員会に働きかけをしようというお話がありました。
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午前中のお話だけでも、おーっ、と思うようなすごい取り組みをされている方ばかりで、すでにお腹いっぱいな感じでしたが、さらに午後は分科会。ここからは新幹線で来た、こーじょーちょーも合流です。

「保養」の分科会では、まず、福島県内での保養に取り組んでいる、生協関係の団体、「わたり土湯ぽかぼかプロジェクト」、「ふみだせ探検隊」を実施した「ふくしま連携復興センター」の三団体が報告。「ふみだせ探検隊」の報告者は、なんと会津の寺子屋方丈舎の江川さんでした。
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次の中長期保養として、一ヶ月500人超の子どもを受け入れた北海道のNPOの方からの報告があり、僕と「大阪でひとやすみ」の宇野田さんが、関西の保養団体の連携について報告しました。宇野田さんの短いキャンプをリレーして長い期間を確保した話、団体のネットワークができつつある話が、なかなか好評でした。
キャンプを継続して続けていくためには、どの団体も資金やマンパワーの確保が難しいという状況があり、それを打開する方法の一つとして、団体間のネットワークも重要になってくるとのことです。
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新しい取り組みとして、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の吉野さんからローテーション保養の提案、北海道の「むすびば」さんから、学校のクラス単位の保養への模索、宮城のバイオマスネットワークの方からは、天然木材の民営の避難者住宅地作りのお話がありました。

分科会終了後、シンポジウムでは、まず各分科会、「保養」「避難者支援」「子どもの権利」「測定」「女子会」!からの報告。
「女子会」は、女子(年齢・地域さまざま)の視点からざっくばらんに話すという企画で、なかなかユニークでした。キーワードは、「気軽に」と「お菓子」だそうで、たこキャンに近いものを感じ、親近感が持てました。「こんな深刻な問題を気軽に話していいの?」という質問も出たそうですが、避難していても、残っていてもつらい、その辛さを話せる場が必要、とのことで、大いに共感。放射能の話が出ても出なくてもいい、しゃべっているうちに、いつのまにかそういう話になったというのが一番、というのにも、うなづきました。
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アドバイザーとして、「チェルノブイリ救援関西」の振津かつみさんが、チェルノブイリと福島の状況の違いを説明。飯館村など高線量地域からの避難がチェルノブイリよりずっと早かった、食べ物の暫定基準値が、ベラルーシの当初のものよりかなり低く、内部被曝が比較的低かった点ではましだった。しかし、チェルノブイリの場合は、子どもの保養プログラムを国家がきちんと保障していて、その点では非常に日本が遅れている、とのことでした。


夜は、飯坂温泉へ。雪が降るのを見ながらの風呂が素敵でした。
交流会で全国のあちこちの方と話ができたのも収穫でした。(関西の面々は、やはりにぎやかで目立っていましたが、福島、東京、愛知の方も夜がふけるにつれブレイクしてきて、とても面白かったです。)
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元・宇宙飛行士の秋山豊寛さんもサミットに参加

マスター

by takocamp | 2012-02-12 13:01 | Comments(0)