明石であそぼう! たこ焼きキャンプ takocamp.exblog.jp

 「福島の子どもを招きたい! 明石プロジェクト」が主催する「たこ焼きキャンプ」のブログ


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2011年、震災→たこ焼きキャンプ開始の年から毎年12月におこなっている《たこキャン同窓会》。
今年も、私たちスタッフやボランティアが福島を訪れ、夏のキャンプに参加した子どもたちと再会し、親御さんやきょうだいも含めにぎやかに1泊2日を過ごしました。

近年の《たこキャン同窓会》は、たこ焼きキャンプの保護者団体「たこ焼きキャンプFUKUSHIMA」の中で手を挙げてくれたお母さん・お父さんが、毎年準備や手配をおこなってくださっています。
今年も、幹事役のお母さんたちのきめ細かい準備と進行で、楽しい2日間が実現しました。

12月9日、スタッフ3名+子ども担当ボランティア2名が福島・二本松へ。

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福島はほぼ初めて、という若者たち。

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二本松駅から、安達が原ふるさと村「げんきキッズパーク」へと向かいました。
たこキャンの子どもたち、お母さんたち、きょうだいたちが次々と集まってきて…

夏以来の再会!
みんな少しずつ背が伸びて、おとなっぽくなっていますね~

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元気だった?
うれしいけどちょっと照れてみたり。

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お母さんたちも早速、話に花が咲きます。

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マスター登場~
みんな、ひさびさの《たこキャン時間》が始まった感じです。

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たくさん集まってくれたね~!
みんなに会えてほんとにうれしいです。
夜にはもっと人数が増えるよ!

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「げんきキッズパーク」で遊びはじめた子どもたち。
すぐにエンジン全開です!

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震災後に福島県内に次々とできた、室内遊び場。
ここは広々としていて、さまざまなアイテムが用意されています。

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大きな遊び場には、すべり台やボールプールなど遊び道具がいっぱい。

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みんな楽しそう!

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たくさん遊んだあとは、二本松の男女共生センターへ移動。

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ここで、昼間は参加できなかった子や親御さんも合流しました。
会場を埋めた親子とスタッフ、総勢約50名!

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ここから合流の子は、子ども担当と再会してニコニコです。
なにやら、ギネスに挑戦するらしい!?

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さっそく自分たちでタイトルを書きはじめる子どもたち。

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みんなで夏のキャンプの写真を見ながら思い出を振り返ったあと、幹事役のお母さんたちが手配してくださったお弁当で夕食です。
いただきまーす!

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幹事役のお母さんたち、集まってくださった親御さん、小さいきょうだいのみなさん、ほんとうにありがとうございます!

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女の子チームも集まりました!

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こちら男の子チーム、笑顔笑顔。

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夕食の後は、子ども担当の翔くんと栄志くんが用意したゲームをやりました!
こちらは紙をつなぎあわせて競うゲーム。

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ジェスチャーゲームも盛り上がりました!

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景品のお菓子、僕にも僕にも~

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こちらは、夜の大人の部。
福島の美味しいお酒やら、兵庫の海の幸のおつまみやら… 大人たちのおしゃべりが広がります。
その中を、小さい子たちがあっち行ったりこっち行ったり。

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たこキャンキッズもお菓子を求めて大人部屋にやってきました~

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夜はまだまだ長いぞ!
寝ない気(!)まんまんの男子たち。

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こうして二本松の夜は、にぎやかに更けていきました。
(ほんとにほとんど寝ずに遊んでいた子もいるというウワサも…)


翌日、12月10日。

朝食のときの風景。
自分の弟も大好きだけど、ほかの子の弟も可愛くて仕方ない!
大きな子が小さな子を一生懸命お世話する様子がたくさん見られました。

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用事があって早めに帰る子を、マスターと翔くんがお見送り。
また会おうな~!

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2日目の午前は、親御さんの懇談会をおこないました。

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たこキャンに参加するようになってからの子どもたちの変化、保養キャンプをこれからも長く続けてほしい、この同窓会が親が参加できる貴重な機会なので、これもぜひ続けていってほしい… など、いろいろなご意見を聞くことができました。
とにかくたこキャンが大好き!たこキャン命!というお子さんが多く、私たちにとってはほんとうにありがたい声をたくさんいただきました。

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子どもを迎えに来られた親御さんとも、短い時間でも顔を合わせてお話を聴くことができ、よかったです!

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最後に全員で記念撮影。
今年も楽しくにぎやかな同窓会が実現したことに心から感謝です!
あらためて、幹事役のお母さんたち、何から何までお世話になりました。本当にお疲れさまでした!

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名残り惜しく別れていく子どもたち。
来年また中だこ会議で会えるかな~

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高校生になったらボランティアでたこキャンに行く!と言ってくれてる子たち。
頼もしい! それが実現したらほんとうにうれしいことです。

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大好きなマスターと3ショット!
きっとまた会おう!

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ここからは、同窓会後の番外編。

みんなと別れたあと、せっかく福島に来たのだからということで、子ども担当の若者2人をプチ・スタディツアーに連れて行きました。

まずは、浪江町から津波被害のため仮移転し、二本松駅前で営業している「杉乃家」さんで、名物の浪江焼きそばをいただきました。

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そのあとは、先日のボランティアさんたちのいわきスタディツアーでも訪れた、三春町のお店「えすぺり」へ。
こちらで、オーナーである大河原多津子さんのお話を伺うことができました。

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有機農業で未来を描いていた大河原さんご夫妻。
震災と原発事故以来、言葉につくせないほどの困難に出会いながら一歩一歩前進し、このお店を開いて今日まで発展させてこられた道のりの一端を聞かせていただき、深く胸の奥に響きました。
お忙しい中、時間を割いてお話を聞かせてくださった大河原さん、ほんとうにありがとうございました。

最後に訪れたのは、三春町にある「コミュタン福島(福島県環境創造センター交流棟)」。
原発事故以来の放射能汚染について学習できる施設として昨年開設され、福島県内の小学生は全員、学校単位でここを訪れるようになっています。

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事故の起きた福島第一原発のジオラマです。

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放射線の動きを目で見ることができる機械。

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日本で2つしかないという、360度・全球型のシアターも体験しました。
さまざまなとらえ方があると思いますが、具体的に放射線についていろいろと学べる反面、廃炉の問題や現在の放射線放出の問題などには触れず、福島への郷土愛や復興を前面に出す形で作られている施設とも感じました。福島を初めて訪れた若者たちは、どんなふうに受けとめたでしょうか。

福島県内では当たり前の風景となったモニタリングポストも、2人にとっては初めて間近に見るもの。今回の経験が、福島をめぐるさまざまな問題を考えるために少しでも役立ってくれればと思います。

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たこキャン同窓会2017、濃くて熱い2日間となりました。
参加してくださったみなさん、支えてくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。
※この事業は認定NPO法人 しみん基金•こうべの助成も受けて実施しました。


そして、たこキャンにかかわり、応援してくださるみなさんへ。
どうぞよい新年をお迎えください!
2018年が明るい思いを抱ける年になりますように。
新しい年も、たこ焼きキャンプをどうぞよろしくお願いいたします!




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# by takocamp | 2017-12-15 16:30 | たこ焼きキャンプ2017 | Comments(0)
11月26日、複合型交流拠点ウィズあかしにて、
たこ焼きキャンプスタッフとボランティアが見た・感じた福島
2017現地スタディツアーとキャンプの報告~
と題した報告会を開催しました。
10月中旬、スタッフとボランティアの6名が関西から福島へ行き、いわき市から出発して帰還困難区域のすぐ近くや、最近避難解除された地域も含む福島の現状を見学してきました。たこ焼きキャンプに参加している親子とも念願の交流をし、とても充実した一泊二日のスタディツアーを体験してきました。
当日は、このスタディツアーに参加したスタッフとボランティアによる内容報告と感想、また他の参加者からの保養についての貴重な報告もおこなわれました。
ツアーの様子は、このブログの前々記事http://takocamp.exblog.jp/25945670/をご覧ください)

最初に、写真を見せながらスタディツアーの様子を事務局より報告しました。
いわき市内から楢葉町、富岡町の帰宅困難区域ぎりぎりまでの行程、そして2日目に訪ねたいわき市小名浜港、避難解除となった葛尾村などの様子をお伝えしました。

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スタディツアーに参加し、初めて福島を訪れたボランティアさんからの感想もお聴きしました。
やはり現地に行ってみてこそ感じることが、とてもたくさんあったとのことです。

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保養の必要性を実感したという声とともに、もっと福島にかかわりたいという思いを語ってくださる方もありました。

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また、この日は保養の全国調査をずっとおこなっている、たこキャン元スタッフ・鈴木一正さんからの最新報告もありました。また、環境学の立場から保養にかかわっておられる研究者の方々の飛び入り参加があり、貴重なお話を聴くこともできました。

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最後に、たこ焼きキャンプ代表の小野洋より、最近保養について考えているさまざまな問題について話をさせていただきました。
原発事故から7年近くがたつ今、保養の意義や意味が変わりつつある部分と変わらない部分がそれぞれにあります。私たち保養キャンプのスタッフにとって、これからも活動を続けていく上で大切な問題を、短い時間ではありますが参加者と共有できたように思いました。

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終了後、とても充実した報告会だったと感想をいただきました。
お忙しい中ご参加いただいたみなさん、ほんとうにありがとうございました!
※この事業は認定NPO法人 しみん基金•こうべの助成も受けて実施しました。


師走に入り、今度は「たこキャン同窓会」が目前。子どもたち、親御さんたちがワクワクと福島で待ってくれているようです。またこのブログでの報告をお楽しみに!


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# by takocamp | 2017-12-04 17:26 | イベント・講演会 | Comments(0)
お知らせが遅くなりましたが…
このブログの前々記事でもお伝えした、いわきスタディツアーの報告会を下記のように開催します。

たこ焼きキャンプスタッフとボランティアが見た・感じた福島
2017現地スタディツアーとキャンプの報告~


1126日(日)
 午後130分より午後4時まで
□複合型交流拠点ウィズあかし(明石市生涯学習センター/アスピア明石7F) 学習室701A

□内容
10月中旬にスタッフとボランティアの6名が帰還困難区域のすぐ近く、それから最近避難解除された地域も含む福島の現状を見学してきました。たこ焼きキャンプに参加している親子とも交流をしてきました。
ツアーでは、原発事故の直接の結果である放射能汚染の問題だけにとどまらない、原発事故がもたらした<原子力災害>の様々な側面を垣間見ることができました。現地で居住する方たちの様々な苦悩、復興へ向けた様々な模索、保養を希望する親子のおかれた状況、そして、避難指示が解除され箱物が整備されても、子どもや若い親が戻らず様々な矛盾を抱える帰還が始まった町や村の実際の様子etc…。
そのツアーの様子や今年のキャンプを通して感じたことをお話しし、みなさんとたこ焼きキャンプのこれからや今後の原発事故被災地への支援について考えてみたいと思います。
(ツアーの様子は、このブログの前々記事http://takocamp.exblog.jp/25945670/をご覧ください)

<ツアーの行程>
10/14午後 楢葉町や富岡町など原発事故の影響を大きく受けたのち避難解除された浜通りを見学 →同日夜 たこ焼きキャンプや他の保養に参加している親と交流(宿泊はNPO法人ふよう土2100の前理事長・里見喜生さんが経営する創業300年の湯本の老舗旅館「古滝屋」にて) →10/15午前 いわき市小名浜の鮮魚市場と震災ミュージアムの見学 →同昼 地元農家の野菜を測定した上で販売する三春町(中通り)のカフェ「えすぺり」でランチ(創業者が人形劇で原発事故を伝える活動もしている) →同午後 昨年6月に避難解除され帰還が始まった葛尾村の村議を務める方のお話をうかがう

□報告会参加費  無料
□参加申し込みは必須ではありませんが、事前に連絡をいただけるとうれしいです。
電話  090-9871-1419(小野)
□この報告会は、認定NPO法人 しみん基金こうべの助成を受けて実施します。
 (このたびのスタディツアーも同基金の助成を受けて実施しました。)

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# by takocamp | 2017-11-20 17:50 | Comments(0)
10月28・29日、神戸市須磨区にて関西の保養団体のつながり「ほようかんさい」の一泊交流会がおこなわれました。
昨年に続き、この一泊交流会は2回目の開催。関西一円の保養団体のスタッフだけでなく、東京や松本、岡山、香川など遠方からの参加者もあり、にぎやかな顔ぶれとなりました。

一日目のプログラム、ブログ担当不在だったため写真はありませんが、宇野田陽子さん(ゆっくりすっぺin関西)の開会あいさつに始まり、たこ焼きキャンプ代表の小野洋の基調報告「保養が今置かれている状況」、遠方からのゲストのコメント、基調報告を受けての分科会とシェアリングがおこなわれました。それぞれが抱える問題を話し合い、情報を共有する貴重な時間となったようです。

こちらは一日目の夜、懇親会の様子。
真剣な話し合いと同時に、リラックスした交流も大切です!
といいつつ、結局ここでも保養をめぐる問題を真剣に話している人が多かったですが(写真からはうかがい知れない!?)

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一夜明けて、二日目のプログラム。
蒲牟田宏さん(宝塚保養キャンプ)のあいさつから始まりました。

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夏のキャンプ報告・ひとつめは、「たかつき保養キャンプ」(松野尾かおるさん)より。

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ふたつめのキャンプ報告は、京都の「ゴー!ゴー!ワクワクキャンプ」(伊達一哉さん)。
それぞれのキャンプに特色があり、運営の仕方もさまざま。参考になります。

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続いて、参加者から出された3つのテーマによる分科会をおこないました。

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話し合った内容を大きな紙に書いていきます。
こちらのテーマは「保養のこれから」。

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こちらのグループのテーマは「保養Q&A」です。

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最後にそれぞれのグループが話し合った内容を発表。
こちらは「次世代につなぐ」がテーマ。
どうやったら保養の活動を若い世代につないでいけるのか。切実な課題です。

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終始和気あいあいとした雰囲気の中にも、保養が今抱える多くの問題についてそれぞれが悩み、考えていることが数多く出されました。
第2回をむかえた一泊交流会、関西を中心とするさまざまな地域で保養の活動をおこなう人々が思いを共有し、これからを考える2日間となったのではないでしょうか。

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# by takocamp | 2017-11-03 00:44 | 保養のひろがり | Comments(0)
たこ焼きキャンプ、今年の秋の新企画は、《いわきスタディツアー》
私たちスタッフは何度も福島に通っていますが、たこキャンのボランティアさん、支援者の方からも、福島へ行ってみたい、現地の様子を見たいという声が以前からありました。
たこキャンに深くかかわってくださっている方たちを福島にご案内して、キャンプ参加の子や親御さんとも現地で交流できたら…
そんな思いから立ち上げた企画でした。

10月14日。
3人のボランティアさんの参加を得て、スタッフ3人と計6人の一行が関西を出発。東京で乗り換えて福島県いわき市の湯本温泉に到着、半日がかりの旅でした。

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以前、明石で講演していただいた里見喜生さんが出迎えてくださり、さっそく里見さんの経営する「古滝屋」さんへ。元禄時代創業の、老舗温泉旅館です。

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いわきの復興にかかわるさまざまな商品や、まるでミニ図書館のようにたくさんの書籍が置かれている古滝屋さんのロビー。

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棚の中に「たこやき通信」も発見!
ありがとうございます。

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さっそく、里見さんのご案内でスタディツアーに出発しました。
いわき市から、海沿いの道を北上し、広野町を過ぎ、楢葉町へ。

今となっては切ない思いで見上げざるを得ない、立派な立て看板がありました。

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2年前に避難指示が解除され、住民の帰還が始まった楢葉町。しかし里見さんの説明によると、町の人口約7500人のうち、戻って居住している方は1000人ほどだそうです。空き家を原発作業員に貸しているところが多く、人の出入りが激しいため町の落ち着きもなかなか戻らないのだとか。

楢葉町の仮設店舗に立ち寄りました。

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移動カフェでほっと一息。
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さらに北上し、福島第二原発に近づきます。
一部が現在も帰還困難区域となっている、富岡町へ。

これが、福島第二原発へ渡る橋です。

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第二原発の送電用鉄塔。

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富岡町の廃棄物処理場には、今も山のような廃棄物が積まれていました。

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放射性廃棄物を詰め込んだフレコンバッグが、敷地を埋めつくしています。

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津波で流され、壊滅した常磐線・富岡駅。
7年近くかけてようやく新しい駅舎が建ち、今月下旬の開通を待ちます。

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新しい富岡駅前。
できたてのお店も、すでに営業していました。

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元の場所から100mほど離れた場所に建てられた、新しい富岡駅舎。
オープンを待っています。

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私たちスタッフが2年前に訪れたときは、この富岡駅前は津波の被災のあとが生々しく残っていました。
駅はホームだけが残り、近くには一階部分がすべてえぐれた家屋に自動車が突っ込んだままになっていたり、へしゃげた建材があちこちに散っていたり…。
今ではそれらはすべて撤去され、更地になった上に新しい建物が建ち始めています。
ただし、これらの新しい家も、まだ住む人はわずかとのこと。

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里見さんによると、富岡町は今年4月から避難解除(帰還困難区域を除く)となったものの、住民の1パーセントしか帰還しておらず、子どもの数はゼロとのことです。

「ここはぜひ立ち寄ってください」という里見さんに連れられて訪れた、小さな公園。
そこには、津波で亡くなった2人の警官の乗っていたパトカーが置かれていました。
当日、非番であったにもかかわらず出動し、住民を避難させていて津波にのまれたそうです。
被災のすさまじさを語る車体の痛ましい姿に、言葉もなく手を合わせました。

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富岡町のシンボル、夜ノ森(よのもり)桜並木。
原発事故以来、誰も見ることのなくなった満開の桜がテレビや新聞で毎年のように映し出されてきました。雨の降る中、車の中からでしたが、その見事な並木道の様子はよくわかりました。
今年から避難解除はされたとはいえ、かつてのように大勢の住民がここで憩う日々は遠いものとなってしまいました。

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近くで、ガソリンスタンドが営業を始めていました。
ただし、従業員の方は遠くいわきから毎日通ってこられているとのこと。
このすぐ向こうの通りの奥は、柵で遮断された帰還困難区域なのです。

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帰還困難区域内の住宅。
あたりまえの家族の暮らしがあった家々が、朽ちつつある姿となって立ち並んでいます。

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常磐線・夜ノ森駅にかかる橋の上。
さきほどの富岡駅の、北隣の駅です。
常磐線は数年内の全線復旧をめざし、線路とその周辺の除染を加速させているとのこと。

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夜ノ森駅でも、復旧作業と除染が進んでいる様子。
これらのフレコンバッグはどこにいくのでしょう。

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こころみに、アスファルト上や植え込み部分などで放射線量を測ってみました。
およそ0.88マイクロシーベルト。


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里見さんによると、今も福島第二原発の方は廃炉を明言しておらず、再開に含みをもたせたまま。最近の福島県内のアンケート結果では、県民の15パーセントが「原発は必要」と答えているとのことです。何とも複雑な思いになりました。

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いわきに戻る途中に立ち寄った四倉インターの食堂にも、震災についての掲示物が。

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古滝屋さんに戻り、夕方からは懇親会。
たこキャン参加者のうち、いわき市に住む3家族が会いに来てくださいました!
数年ぶりの再会もあり、なつかしくうれしい時間。

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ボランティアさんたちとは初対面の親御さんも多く、次第に話がはずみました。

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里見さんと一緒に明石の講演会でお話ししてくれた、りんごちゃんこと榊裕美さんもうれしい飛び入り参加。

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お忙しい中、集まってくださった親子さんに感謝です!

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すっかりお姉さんになって… 
感激の再会でした。

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夕食会。楽しく飲んだり食べたりの中で、子どもたちや親御さんたちと、ボランティアさんとの話の輪がたくさん広がっていきました。

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里見さんも、多忙をぬって途中からご参加くださいました。

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たこキャンがつなぐ縁!?
どちらもいい笑顔!
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夜遅くまでおつきあいくださった親子のみなさん、里見さん、ありがとうございました!
このあとはもちろん古滝屋さんのすばらしい温泉をたっぷり味わい、一同眠りにつきました。



翌日、10月15日。
ふたたび里見さんの案内で、いわき市小名浜(おなはま)を訪ねました。

小名浜港はいわきの食を支える豊かな漁港として栄えてきましたが、津波の被害を受け、原発事故の影響もあり、漁場は大きな打撃を受けました。その後、さまざまな施設の復旧や新築が進んでいます。

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鮮魚店や土産物店が多数入った、小名浜港の「いわき・ら・ら・ミュウ」。
地元ならではの海の幸も売られていました。

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「ら・ら・ミュウ」2階に設けられた常設展示、「3.11 いわきの東日本大震災展」。

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あの津波のときの惨状を写した動画や、さまざまな被災の状況がわかりやすく展示されていました。

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「放射能に負けない、がんばる」と書く、いわきの子どもたちの宣言文のコーナーでは、頼もしさと同時に大人の深い責任を感じ、胸が痛みました。

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2日間にわたり、懇切丁寧なスタディツアーをおこなってくださった里見さんとは、ここでお別れです。
今回もまた、たこキャンがお世話になりました。ほんとうにありがとうございました。
ぜひまた関西へお越しください!

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その後、三春町の自然食のお店、「えすぺり」で昼食をとりました。


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こちらは震災前から人形劇団を主宰し、エコロジーな活動を地元で展開してこられた大河原さんのお店です。
居心地のよい店内で身体にやさしい、おいしいランチをいただき、無農薬野菜やパンなどをお土産に購入。

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昼食後に向かったのは、浪江町の西隣に位置する村、葛尾村。
紹介してくださる方があり、葛尾村の村会議員、松本操さんのお話を聴きにうかがいました。

山深いと聞いていた葛尾村ですが、道路もきれいに整備され、なんとも風光明媚な美しい場所でした。
しかし、ちょうど稲刈りのシーズンで豊かに実った稲穂が干されているすぐそばで、緑のシートに覆われたフレコンバッグの広大な群れが広がっており、その光景にはやはり衝撃を受けました。
(注・あとで松本さんにうかがったところ、遮断性の高い置き方をしているため、付近の田畑への影響は数値上ほぼないとおっしゃっていました)

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松本さんのご自宅は、昔ながらの農家の造りの立派なお宅。すぐ後ろには山が迫っています。
ぞろぞろとうかがった面々を、温かく出迎えてくださいました。

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元は9人家族で、にぎやかにこの家で暮らしておられた松本さん。
家屋はあの震災でもびくともしなかったそうですが、避難指示で三春町の仮設住宅に避難し、やがて家族はバラバラになってしまいました。避難解除を受けて、この家に戻ってきたのは家族で松本さんだけ。時折お子さんやお孫さんたちが訪ねてくるのを楽しみに、ここでひとり暮らしをしておられるそうです。
家の除染はすでに終わったものの、裏山の斜面は20~30mくらいまでしか除染してもらえず、もっと広範囲の除染を申請しても受けつけてもらえないとのこと。

1600人いた村民中、戻ってきたのはごくわずか。やはり、子どもはひとりも戻っていません。
それでも来春には葛尾村の小学校・中学校が再開する予定で、体育館やプールも新築し、子どもたちを待つ態勢はできたものの、三春町など仮住まい先から通学予定の子どもは小中合わせて18人だそうです(元の在校生数は約280人)。松本さんのお孫さんたちも、すでに別の地域の学校になじみ、そちらで暮らしていく予定だとか。

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仮設にいる間も、自分で企画を考えて観光バスのドライバーとして働いておられたという松本さん。そして2年前、村議に。なかなか思い通りにいかないことが多いそうですが、少しでも村の未来につながるよう、特産物を考えて果樹を植えたり、稲作りを再開したり。ハコモノを作ることに資金を使うのではなく、村民の柱になるようなコミュニティ作りが大切だと力説しておられました。

今回の震災は「未曾有の災害ではない」と松本さんは言われていました。「千年前にはあったんだもの。日本は原発を作ってはダメなんだよ。プレートに囲まれて、いつまた大地震が来るかわかんないんだから」。
その言葉には、当事者としての確かな真実がこもっていました。

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人懐こい口ぶりの中にも一本芯の通った信念が感じ取れる松本さんでしたが、
「それでもなあ。さびしいよ。誰もいねえんだもの。…もう帰んのかい?泊まってってもいいんだよ」
という言葉が深く響きました。地震、津波、原発事故…人生が大きく変えられ、それでも懸命に前を向いて生きていく姿を胸に刻みたいと思います。
そして、私たちのキャンプの活動を、
「これからの子どもたちに大切な体験をさせてくれて、最高のことをしてくれてるよ」
と言ってくださったこと、とてもうれしく感じました。

葛尾村には、関西からも支援者が移り住んで農業に取り組んでいるとのことで、ご自身も関西で講演されたりとご縁も感じさせられました。ぜひまたお目にかかり、もっといろいろなお話をうかがえたらと思いました。
松本操さん、温かくお迎えいただき、さまざまなお話を聴かせてくださりほんとうにありがとうございました。

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庭先には美しい花がたくさん咲いていました。

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2日間にわたる、いわきスタディツアーの報告、いかがでしたか?
スタッフとしては、参加したボランティアさんのおひとりから帰り道に、
「保養キャンプをこれからもずっと続けていかなければならない理由がわかりました」
と言われたのが印象的でした。
今回、初めての企画でしたが、キャンプ参加の親御さんと話せたこともボランティアさんたちにも喜んでいただけたようでした。ほんのわずかでも関西と福島をつなぐきっかけになれば、と感じています。

お忙しい中ご参加いただいたボランティアさん、集まってくださったいわきのご家族、里見さんや松本さんはじめ、ご協力いただいた方々に心からお礼申し上げます。

※この事業は認定NPO法人 しみん基金•こうべの助成も受けて実施しました。




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# by takocamp | 2017-10-20 18:30 | イベント・講演会 | Comments(1)